戦国時代なら。


チャチャにはちょっと荷が重そうだぞ・・・。
我ながら思う事。
時が戦国時代なら、私は多分参謀役なんだろうなと。
しかも、お仕えする殿は、どこかぼけっとしてて、緩いというか呑気というか、何とかなるという信念?の下に、決して決戦の火ぶたを自分から切ったり、旗を振ったりはしない分、私がいつも前線でなんやかんやとやっているのだろうと。
あれこれ策を練ったり、相手の言い分のほころびを見つけて攻め入ったりと。
時代は違うが、今まさにそんな感じ。
もともと私は一番手の人間ではなく、なりたいとも思ったことがなく、確実に二番手が性に合ってると自覚している。
一番手に近い実権を握りながら、一番手では発想出来ない、もしくは発想してはならないであろうことを比較的自由に発想し得るという、面白い位置が好きなせいもある。
管理会社もいよいよ、大将のお出ましと相成った。
本当の殿は本社の社長であるが、現地の統括責任者ということでは、大将である。
本社の殿は、優秀な臣下を首にし、次に来た臣下も猛烈に忙しくさせ、理由も不明なまま姿を消し。
そのあとの臣下は、とんでもなく不出来な臣下でさっさと首を挿げ替えられ。
一番最近の臣下は、畑違いから来たせいか、闘い方を知らぬまま去っていくことに。
で、ついに大将のお出ましなのだが。
さて。この大将と渡り合うには、どういう策が必要か。
○○家参謀の私は、あれこれと考えている次第。
話が通ずる相手なのか否か。
どういう戦法でやってくるのか。
いざ勝負である。
とまあ・・・。
これで5人目の担当者。たった3年ほどの間にね~~。
MさんとIさんは自発的?な退職だったけど、Kに至っては私の怒りに触れて担当を外され、
Oに至っては、本社から呼び戻されたか、退職なのかわからんがさようならと。
猫社長さんと昨日も話をしたのだが、Oは本社の経理の人間で、現場の事は全然わからないとか。
見積もり内容も、自分の口で言ってることとちぐはぐな事があって、猫社長さんに直接聞いてみたら、そんな返事だった。
現在、某物件で5部屋をリフォーム中。
その中で交換しなければならない設備があるのだが、Oの見積もりには5室とも取り付け費込で、1室につき3万という数字が並んでいた。
全室とも交換しなければならないのか?と聞くと、「別々にすると手間賃がもったいないので、同じ物を使うから一緒にやった方がいいかな~と思いましたので」
しかし、腑に落ちん。
手間賃がもったいないなら、なぜどの部屋も同じ3万という金額になるのかね?
自分が言ってる事が矛盾してると思わないのかえ?
手間賃がもったいないとは、実際にはこういう事である。
職人さんが1日来られてる間に、5部屋全部同じ作業をしてしまったら、その1日の工賃だけで済むから安くあがる。
別々の日にお願いすると、当然その日ごとに手間賃が発生するので高くなる。
なのに、見積書は1室分3万。しかもその交換部品の単価も手間賃も書かれておらず、一式3万。
「手間賃と言うけど、これを見る限り、一律3万になってるじゃない。ということは、いつやってもやらなくても3万に変わりないってことじゃないの?」
「あ~そうですね~」
これだから私にバッサリ斬られてしまうのだ。管理会社の儲けをこういう形でごまかして書いて、何やってんだと。
諸経費ってところが実際は管理会社の儲けの部分が乗っかってる場合が多い。
諸経費の明細ってほとんど書かれてないしね。
それを承知ではあるが、それなら二重にガメるつもりだったのか?
ということで、猫社長さんに見積書を見てもらったのだった。
本来ならあり得ない行動だけどね。
オーナー側が職人さん側に、間に入ってる管理会社の見積書をダイレクトに見せて、おかしくないか?なんて聞くのって(笑)
これは私だから出来ることである。
猫社長さんと昔からやってきた経験上、猫社長さんの金額の出し方や、手間賃が助かるという意味を私は重々わかっていたので。
これを見た猫社長さんが一言。
「これだと、管理会社のボロ儲けなんよね。僕は出来るだけ安くなるようにしてあげてって言って、手間賃も1日で5室出来るように職人を手配してる金額しか出してないのに」
ほらみろ。
手間賃が2万だとしたら、あとは部品代5部屋分を足せばいいだけ。
3万×5部屋で15万なんてありえない金額なのだと。
つまりは、4部屋分の手間賃を余分に載せて、それを持っていこうとしてたってわけだ。
手間賃がもったいないのでってこちらを説得して工事をさせようとしたくせに、
自分が作った見積もりは、全然なってない。
どういう闘い方を挑んできたんだ?(笑)
しかも、猫社長さんは必ず、部品代と手間賃等の金額もすべて明細に書かれる方だから、
一式いくらで内容も書かれてない見積もりは、不審物扱いである。
まさか、私がその見積もりを下請けの立場の猫社長さんに直接見せるとは思わなかったであろう。
油断したな。
これが我が殿であったら「よかろう」と言って、払ってしまったに違いない。
「だって仕方ないでしょう、工事するんだったら」と。
幸い、猫社長さんが気を利かせて、職人さんと相談した結果、取り急ぎやらねばならない1室だけの工事にしておいてくれたらしい。
残り4室は今の工事が落ち着いて改めて・・・となった。
実際に私が見た限り、やらねばならないのは1室だけだった。
それも猫社長さんに意見を言っていたのである。お金がかかりすぎることもあるので、それに同意してくださったわけだが、残り4室を改めてやっても、Oが出した見積もりよりは安くなる。
「ついでに」と言ってはいたが、今やらなくてもいい分の手間賃を上乗せしたい魂胆がみえみえ。
「これに関しては、直接連絡します」と言っておいた。
管理会社は通さない。ずるい儲け方を考えるからこうなるのだ。あほ。
Oに関しては、私は本社に戻ることになったと本人から聞いたが、
猫社長さんは「退職する」と聞いているらしい。
税理士さんの推測では、「本社で経理だったけど出来なくて、すぐに首にすることも出来ないから管理会社に回してみたものの~・・・リストラされたんちゃうの?」だった。
その想像も結構きついけど(笑)
ま、退職であろうと本社に戻るだけであろうと、こういう小賢しい手を使って、しかも自分の口から矛盾した事を言う人に担当を続けてもらわなくてほっとしている。
昨日は、そのOと、大将であるTと、尼崎の某物件の事業所の新規入居について仲介してくれているAの3人がぞろぞろとやってきた。
Aについては好感が持てる。正直で話しやすい印象がある。
これが悪い方へ化けない事を願う。
話も何とかまとまりそうで、ま、うちとしては受けてもいいというか、これを受けないと大変だというのもある。
先方も月末に会議をして、この物件と契約して業務を開始するかどうか決まるらしい。
他の物件に関しての担当は大将のTであるが。
話をする限り、KやOよりは建物の事に詳しそうだ。
詳しくないと本当に話が通じない。
猫社長さんと話が出来ないレベルの人だと、私が言いたいことも理解できないってことになるので、本当に話の行き違いが多くなりすぎる。
性格がどうかよくわからないが、大将なのでこちらも気を抜かず、目を光らせて闘いに臨むべし。
ちなみに、その大将。
髪形は、大阪国税局の黒崎オネエ統括官に若干似ている。
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