菌回る。

病院から帰った私を寝ながら出迎えるあんず。

グレが傍に来たので、毛繕いしてあげるあんず。
この金曜日に歯医者さんへ行き、神経を1本抜き、残った神経を消毒して蓋をしていたのですが、土曜日から耐えがた痛みに襲われました。
顎の周辺も腫れてきたり、口の中は含み綿をずっとしているかのような違和感と痛み。
消毒薬がかなり強いので、そのせいで痛みが出ることがあると、鎮痛剤は貰っていましたが、飲んでも効かず。
引きちぎられるような痛みが頭部や耳の中にまで及ぶ。
まるで、耳の穴から脳に向かって棒を突き立てているかのような激烈な痛みです。
身体がだるくなり、やや発熱。
それでも食欲はあるものの、この状態ではろくに食べられず、もう、大声あげてうんうん唸って転げまわった土日でした。
こりゃ何か起こってるな。
と思い、今日診て貰いました。
膿が出てきたのは想像してた通りでしたけど、まあ、簡単に言うと、菌が回ったんですな。
猫の歯の治療の際も、歯から来る菌が全身に及んで結構怖いことになると言われてるので、発熱や腫れは痛みも手伝ってのことでしょうが、口の中だけじゃなくて全身の菌への治療をするということで、お薬出ました。
歯の治療は、しっかり蓋をしてると、中で膿が溜まって、それも痛みを引き起こすので、取れてもいいからとりあえずは綿球で蓋。
また明日治療に行きますだ・・・。
側頭部、まるで血管が破裂するかのような感じで、多分痛みに耐えるために力がいっぱい入ったんでしょうね。
山脈のように血管が膨れてて、風に撫でられても痛いって奴です。
痛いからって触ったり撫でたりなんてもってのほかで。
横になって眠ると、それで血管を圧迫して、さらに激痛。
喉の奥も痛むわ、耳の奥も激痛だわ・・・。
病院の痛み止も、最初に出された分はとうに飲みきってしまい、足らないからバファリンを大量に飲んでしまいました。
6時間以上あけて飲むってあったけど、そんなん言うてられへんわって。
しかし、これを大量に飲むと、それはそれでまた別の問題が起こるんでしょうなあ。
もうどっちでもいいから、とりあえず痛み軽減!と思ったんですけど。
今日は病院から出た痛み止めをまず半錠だけ飲んでます。落ち着いてます。
しっかりした蓋から、綿球にして開放された分、神経の中の痛みも軽くなったみたい。
あとは、膿がちゃんと出切るまで治療をして。
菌もちゃんと除菌?え?この場合は何ていうの?除菌だったらまな板みたいじゃんね(苦笑)
ま、とりあえず、体の中からも退治して。
それから詰め物の治療でしょうなあ。
このところ、夫が全部変わってやってくれたのですが、あんずの点滴の事をすっかり忘れていた私。
昨日の予定だったんだなあ。カレンダーに書いてあったのに、見る余裕も無かった。
今からやらなきゃ。
Iさんからの電話には出たものの、いたって普通の調子で話したはずが、
「〇〇さん、具合悪いですか?声の調子がいつもと違います」とすぐにバレました。
おかしいなあ。本当にいつも通りだよ・・・と思ったけど、私、よっぽど普段、必要以上に元気な話し方でもしてるんだろうか?
だったらこれからは「フツー」にします、はい(笑)
請求書を持って来て貰うんですけど、どうも今月中に対応は無理みたい。
申し訳ないけど、来月頭くらいにずらしてつかあさい。
会社を始めて、その月に支払できなかったって初めてのことです。
夫じゃ振り込みは一切解らないしなぁ。。。
こんな事もあるわ。私だってナマモンだもん。
傷むこともありまっさ~~~。
今月末までは大事を取って、大人しくさせて頂きます。
とにかく、ここ3日ほど、お豆腐くらいしか食べてないので、フラフラですわ。
柔らかくて美味しいお肉が食べたいよお・・・。

あまりに痛みがえげつないため、何をやっても気分転換にならない。
テレビの音はただの雑音にしか聞こえないし、
お気に入りのドラマやバラエティの録画を見る気も当然起こらない。
ピアノは勿論弾ける体調じゃない。
でも、何か気分が少しでも紛れて、痛みを一瞬でも忘れられるものはないかと思い、買ったもののきちんと最後まで聴いていなかったCDを聴いておりました。
大好きなピアニスト、クリスティアン・ツィメルマン氏が、ショパン没後150年を記念し、自身も40歳という節目を迎えたのを機に、ずっと温めていた企画を実行に移したものだそうで。
録音は1999年、トリノ。
ショパンのピアノ協奏曲1番と2番。
ショパンの協奏曲は、オーケストラの部分が味気ないというか、つまらないというか、そんな評価を受ける事が多いみたいです。
大体、ショパン自身、ピアノのための作曲を200曲以上はしているけど、ベートーベンやモーツアルトみたいに、オーケストラで大々的な曲を!という人ではなかったせいか、オーケストラに対する出来が悪い・・・という事さえ言う人がいるくらいです。
しかし。ツィメさんはそれに不満を感じ、自分でスポンサーを見つけ、王室も味方に付け、管弦楽団のメンバーを自身でオーディションして選抜し、世の中によくありがちな「オーケストラ部分は退屈」と言われるショパンのピアノ協奏曲を、自分で弾き振りすることにしちゃったんです。
弾き振りは、大昔は普通に行われた事だそうで、ピアニストがピアノを弾きながら、演奏がない部分では指揮者に早変わり!簡単に言うとそういう事なんですけど、相当難しいでしょうねえ。
でも、指揮者さんの仕事って、本番よりも、本番までの練習が一番要のお仕事で、本番になったら、ぶっちゃけ適当にしていても良いんだそうです。
適当って言い方は無茶ですが(笑)練習で仕上げた通りの事を演奏してくれたらいいのだから、楽団に向かって必死にタクトを振らなくても・・・というか。
むしろ、練習の時が一番大変なんですってね。構成から何から綿密にアナリーゼして・・・という研究時間がいるし。楽団員をしごかねば?ならないし。
そういう話を聞いた直後にたまたま観た、バーンスタイン指揮・ウイーン交響楽団・ピアノはツィメさんのベートーベンのピアノ協奏曲。
バーンスタインさん、楽団員さんにタクト振ってる途中から、ツィメさんのピアノに向かって・・・つまりは、お客さんの方に向かって飛び跳ね出しました。ジャンプ、ジャンプ!ジャ~~ンプ~~~!!
もう、指揮棒・・・いらんやん(笑)スマイリー小原も顔負けやわ。演奏は完璧。みんなに任せておいて大丈夫!ですか?(笑)
とまあ、ツィメさんもそんな感じで仕上げて、当日はピアノを弾き~の、指揮をし~のって感じだったのでしょうか。
何よりこのCDが他と違うのは、解釈が違う点が多く、今まで「退屈なオーケストラ部分」と評されてきたのが、緩急がとてもついていて表情豊かになっていたり、音の層が厚くなっていたり。
他のと何パターンか聴き比べてみましたが、私は賛否両論あるにせよ、このツィメさんバージョンは絵が浮かぶというか、とてもドラマチックなオーケストラになっていて好きです
他のは何だか、一辺倒に情緒のかけらもなく、はい、そのまままっすぐ行って~はい、そこ左ね右ね・・・みたいな進み方に聞こえるんですけど、これは、もっと道が細かいうねりを見せたり、あ、こんな所にこんな花が咲いてたのかとか、あそこにもしかして小さな泉でもあるのだろうか?
なーんていう、勝手な想像をさせてくれるような、そんな豊かな表現になってるように思います。
ええ。もちろんあくまでも個人的感想ですから(^^;)
それにしても、このピアニストさんは、どうしてこうもタッチが素晴らしいのだろう。
「ぽつんとした寂しげな音」とか、切ない音とか、華やかな音とか、自在だもんなあ。
1台のピアノからよくもこれだけ豊富なタッチで奏でることができるものだ。
てな事を考えながら聴いていると、ほんの少しは痛みも忘れそうになるんですが・・・
さすがに「忘れそうになる」だけで、忘れることはまったくありませんでした。
ああ、早くピアノの前に戻りたいよ~~~~。
あれもこれも練習したいよ~~~~。
明日も仕事休みます。
夫よ、すまんが一人で掃除に行ってくれ。よろしく頼む。
スポンサーサイト