ねこものがたり♪くーちゃんの話。


血の繋がりはないけど、サン・チョボ一家の一員になった猫達を書いていきます。
今日は、その中でも一番の古株だった野良猫くーちゃんのお話です。
上の写真は、会社の事務所前でくつろぐくーちゃん。
写真に入っている文字の意味、以前からのお友達ならお分かりでしょう。
くーちゃんは、気がつくといつの間にか小鉄たちに混じっていました。
どこからともなく、毎日やってきては、ご飯を待っていたのです。
その頃の私は、特別何とも思わず、
「あ、要るの?ご飯」と言う感じで、一緒に食べさせていました。
小鉄達もなーんにも文句を言わなかったからです。
そして食べ終わると、その辺で休憩した後、
またどこかへふらりと消えていきました。
それが毎日続き、雨の日も風の日もカンカン照りの日も、
殆ど休みなく通ってきました。
私が記憶している限り、13年近くはご飯をあげていたと思います。
2007年のGWにモリモリ食べた後、ぷっつりとやって来なくなったのですが、
あれから今年で4年になろうとしていますから、
無事でいれば、17歳にはなっているという事になりますね。
ほとんどサンディと変わらない年齢です。
野良猫さんだったので、毎日顔を合わせても触ることが出来ませんでした。
腰がものすごく低いのに、人間に触られるのは嫌だったのでしょう。
小鉄達とはとても仲良くしてくれて、
我が家の庭の用心棒として、他の野良さんを追い払ったりと活躍していました。
一時期、この周辺のボスとして君臨していた時期もあったようですが、
その分怪我も多い子でした。
ある時なんか、顔の右半分がズル剥け状態のままやってきて、
それはもう、びっくりでした。
足も怪我をしているし、顔もズル剥けだし・・・
捕獲して病院へ行きたかったのですが、それもままならなかったので、
その時はお薬だけ貰って、ご飯に混ぜて何とか治すことが出来たのでした。
でも、どんなに怪我をしていても、
基本的に食欲は旺盛。怪我の大半は自力で完治させるというツワモノでした。
そんなくーちゃんは、サンディが大好きで大好きで。
以前にも動画を載せましたが、毎年季節が来ると、
プロポーズに必死。でも報われる事はありませんでした。
性格は穏やかで出しゃばらず、ご飯を貰う時もがっつくことはせず、
大人しく小鉄達の後ろに並んで待っている子でした。
そのくーちゃん、老齢になったころ、
夏になると毛並みに異変が起こるようになりました。
上の写真と下の写真の比較。これも皆さんご存知でしょう?(笑)

春先から徐々に茶髪に覆われていくのです。
その範囲が年々広がってきて、この時は3分の2ほどが茶髪に。
そして、冬が近づく頃には、黒猫さんに戻るのです。
最初の数年は、ただの黒猫さんだったのに、年のせいだったのか何なのか。
この茶髪、毎夏我が家の名物になっていました。
猫は外で出会うと、見知っている人でも赤の他人に見えるとかで、
飼い猫ですら外で出会って声をかけても、逃げちゃう・・・なんて話を聞くこともありましたが、
くーちゃんは、かなりテリトリーが広く、
一度、思いもかけない場所で出会ったことがありました。
「くーちゃん!」と声をかけると、彼は私に気づいて、
すたこらさっさと家まで付いて来たのでした。
ちゃーんと私だとわかったのですね。
くーちゃんは、野良猫さんの中ではとても行儀が良く、
うちの子達とは一切喧嘩もせず、
いつも一歩下がって大人しく、でも喧嘩は強く、怪我にも負けませんでしたが、
最後の冬。目に異常が見られるようになり、初めて捕獲に成功して病院へ行ったのでした。
入院治療が必要で、初めての捕獲、入院と、くーちゃんにとっても大変だったと思いますが、
何とか乗り越えてくれました。
その時、生まれて初めてワクチンも打ってあげたのです。
それが13年目だったでしょうか。
それまで予防接種も何も出来なかったのに、よくぞ伝染病にもかからず、
怪我だけで済んだもんだ・・・と、くーちゃんの体力と運の強さには今でも感心してしまいます。
そして、いくらご飯を毎日あげてきたからと言っても、
基本、野良猫さんです。でもすごく長生きですよね。

くーちゃんを他の子達と同じように、たくさん写真に収めることはなかなか出来ませんでしたが、
その中で、くーちゃんの性格を物語る写真として、私はこれを一番に選んでしまいます。
自分用のベッドもあるのに、佐助のベッドに入ろうとしたくーちゃん。
中に佐助が寝ていて、くーちゃんの進入に「く~・・・」と鳴き声で抵抗した佐助。
その声を聞いたくーちゃんは、半分だけ体を入れて、そのまま数時間寝ていました。
決して佐助を押しのけたり、追い出したりなど致しません。
でも、ちょっとだけ入れてね・・・って感じのこの控えめさ(笑)
くーちゃんは本当に良い子でした。
色んな野良猫さんに会った私ですが、性格ではイチオシ!大好きです。
さて。ぽんちゃんの性格はどんなだろうなぁ。
同じ黒猫さんでも、ぽんちゃんはかなり臆病そうです。
今朝も庭に居たそうです。
もうベッドに入ってる頃かな?
覗いてみたいけど、びっくりして逃げ出しちゃったら寒くて可哀想だから、
じっとガマンの私。
ん~・・・いつ目の前で写真を撮れるのか?(笑)
次回はあんずのお話です。
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