こんなことまで。

春頃の麻呂。
今日は朝から洗濯、グレの食事と投薬、猫トイレの丸洗い、人間のトイレの掃除、続いて雑草取り・・・となかなか腰を落ち着けていられない。
その雑草を取っている時、塀越しに声を掛けられた。
「○○○さん」と何度か連呼されたが、どうもうちの名字を読み間違えているのか、すぐに私とわからなかった。
でも、声は明らかに私に向かっているので振り返ると、1号や2号達の不妊手術の際にすったもんだして大げんかした、あのアパートの爺さんだった。
あ。。。またか。。。多分、まただ。。。
門を開けると、案の定。
「今、お金がないから猫のご飯買えなくて、少し分けて貰えませんか?」
2度目もありそうな予感がしていたけど、やっぱりそうだった。
数日前、夜にピンポンが鳴ったので、夫が出て行ったら、同じような事で、小分けされたカリカリを1袋渡したのだ。
「この前も、お父さん(=夫のこと)にお願いして分けて貰ったんですけど、必ずお返ししますので分けて貰えませんか?」
爺さんはもう70台半ば?後半?よーわからんが。
年金と貯金暮らしなのだろうと想像するが、最近の物価上昇に光熱費爆上がりで、多分苦しくなってきたのかもしれない。
どの子に食べさせるのかはわからないけど、猫を飢えさせてしまうのは嫌なので、同じカリカリを提供した。
「必ず返します、倍返ししますので」
と言いながら、近くに居た麻呂を抱っこして帰って行った。
麻呂は毎日来ることはなくなっているので、爺さんのところでも暮らしながら、うちにも来ているということだな。
姫も同じだろう。
誰に食べさせても構わないし、麻呂達なら結局我が家でもご飯を出しているわけだから、カリカリがうちにあろうが爺さんの所へ渡ろうが、同じ腹に入るって事で大差はない。
それにしても、あの大喧嘩をすっかり忘れたのか、そこにびっくりした。
この物価高、落ち着くのだろうか。光熱費の問題もどうなるのだろうか。
困っているのは人間だけじゃない。
付け焼き刃の対策で「頑張ってます~」という顔はしないで欲しい。
次にまた爺さんが来て、同じ事を言ってもカリカリは渡すつもり。
ただ、こんなことまで起こるようになるとは想像もしていなかったよ。
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