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天国へ。

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名前はニャン太郎。

『10月30日、18歳でこの世を去りました。』


今日の午後、こういう文面の喪中葉書を頂戴しました。

同じ関西にお住まいのAさんご夫妻。

18年前にお会いしたきりです。


ニャン太郎は私が保護した子猫でした。

猛烈な風の吹く夜、門の前に袋に入れて捨てられていたのを見つけました。

家の中は既に5匹居たため、里親さんを探すことに決め、早々に当時通っていた動物病院の掲示板や玄関に張らせてもらい、1週間ほどしたら見つかりました。

最初、旦那様からのお電話で、「ぜひ引き取りたい」との事でしたが、奥様が完全に賛成しきれていないことなど、はっきりしたことが決まったらまた電話を貰うことにして、待機状態。

後日、奥様からお電話があり、自分としては面倒見れるかどうかわからないので迷っているとのことでした。

猫と暮らすのはどちらも初めてとのことで、旦那様の情熱に比べて奥様は現実的に考えていらっしゃったのでしょうね。
勢いで引き取っても、本当に面倒見られるかどうか。

奥様は専業主婦だとお聞きしていたので、子猫をほったらかしにする環境では無い事は安心していた私ですが、一番長く家に居て面倒を見ることになる奥様のお気持ちが固まっておらず、迷った末にやんわりと私に断りたい気持ちを伝えるためのお電話だったかもしれません。

しかし、私の方から先にその迷いをお聞きした時点で「そう言う事ならお話はなかった事にさせてください」とお断りしました。

すると、奥様の方がびっくりされて「え・・・?」と。

私としては、大丈夫です!という確約を頂かないことにはお渡しできなかったのです。
旦那様の猫に対する愛情はお電話でもよく伝わりましたが、やはりご夫婦の意思が揃っていないことが不安でした。

とても良い里親さんになってくださるに違いないという好印象であったので、私も心苦しく勿体ないと思いつつも、猫が原因でご夫婦がぎくしゃくされてしまっても困る、この子も将来が約束されないのでは困る。。。

そういう思いでその場でお断りしたのでした。

少し絶句された奥様は、旦那様ともう一度話し合うということでした。

まさか、私の方から断ってくるとは思ってらっしゃらなかったようでした。


数日後、今度は旦那様からお電話がありました。

ご夫婦で話し合われた結果、やはりどうしても一緒に暮らしたいという結論になったとのことでした。

なので、私はとても嬉しかったです。

よくよく話し合われた結果ですから、今度は安心できると確信したのでした。

一度実際に会って欲しいと思ったので、我が家に来て頂き、面会してもらいました。

可愛い、可愛いと連発する旦那様。
奥様も猫が嫌いとか苦手というのではなく、ただ世話したことがないので大丈夫かどうかというのが一番だったようでした。

ご夫婦とも笑顔で子猫を抱っこし、すぐに連れて帰りたいようなお気持ちだったみたいですが、これから暮らす環境を見させて頂くために、こちらからお届けするということにしました。

数日後、お世話が不安にならないように、猫の育て方を書いた本から大切な部分をコピーしてお渡し出来るようにし、少しばかりの玩具も持参。

当時元気だった義父に頼んで、ご自宅までお届けに上がったのでした。

冷たいお茶を出してくださった記憶があるので、夏の暑い盛りだったように思います。


子猫はあちこちウロウロしながら、早速探検開始。
大して物怖じもしない様子だったので、安心してこれからの一生をお願いして帰宅したのでした。


それから毎年年賀状を頂きました。

名前が「ニャン太郎」になったこと。

今、こうやって部屋で遊んでいること。

今年は何歳になったかということ。

必ず近況を書き添えて送って下さいました。

2年前に「もう16歳になりました」というのを目にした時、ああ、もうそんなに経ったのか・・・と。


そして、今日の午後、先に書いたようなお知らせが届いたのでした。

春頃から痙攣が起こるようになり、年齢の事もあるので獣医さんと相談して家で看取ることにしたとのことでした。

ニャン太郎のお蔭で幸せな18年間だったという感謝の言葉も綴られていました。


私も言葉が出ません。

こちらこそ、沢山の愛情で最後まで育ててくださって感謝しています。

あの時、お断りしても、やはりどうしても一緒に暮らしたいという熱い気持ちをそのまま持ち続けて、こうやってニャン太郎クンを幸せなまま天国へ送りだしてくださった。

素晴らしい里親さんが居てくださったこと、お渡しして本当に良かったと今も思っています。

そして、ニャン太郎クン。

幸せな18年間だったね。

うちで少しの間暮らしていた時に一緒だった先輩たちは殆どが天国へ行きました。

今残っているのはね、このおばちゃん・・・いえ、今はお婆ちゃん。


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覚えてないとは思うけど。

ニャン太郎クンのはっちゃけぶりにこのお婆ちゃんもちょっとタジタジだったもんね。


nyantarou1.jpg

これ、おばちゃんが中学の美術の時間に編んだ籠なんだよ。
ここにすっぽり入っては、よく遊んでたね。


nyantarou2.jpg

このおじちゃんももう今は天国。
よく世話してくれたよ。いっぱい毛繕いしてくれて。

そちらで会ったら、また仲良くしてね。

ニャン太郎クン。18年間、Aさんご夫妻を幸せにしてくれてありがとう。

楽しい想い出を山ほど持って、天国でのんびり暮らしてくださいね。
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テーマ : 猫のいる生活   ジャンル : ペット

ニャン太郎くん。

家主様、、寂しい、淋しいですねぇ。。
家主様が拾い上げ、救った…こんなにこんなに可愛い子が。。

Aさんご夫妻とニャン太郎くんとのお話、初めて知った次第です。まだまだ「猫の里親」いいえ「大切な命をお預けして託す」ということが一般的に認識されてなかった頃に家主様は誰に言われるでもなく、しっかりと大切なひとつの命をまっとうさせるべくご尽力なさっていたのですね。
そして確信してAさんご夫妻とニャン太郎くんとの御縁を結ばれた…
素晴らしいことだと思います。
18歳まで大切に、限りない愛情を注ぎ続けたAさんご夫妻、、今はおつらいことと存じます。
18年という年月月日は長いようであっという間、当たり前に過ごして、当たり前やからこそ…ニャン太郎くんが天国へ旅立ってしまうと…もう胸がつまって言葉がでてきません。

ニャン太郎くん、本当に可愛らしいですね!本当に子猫の究極に愛らしいところが溢れ出てこぼれて…
Aさんご夫妻へは心から感謝を申し上げたいです。こんなに可愛らしい、そして大切な命を大事に大事にね、最高の猫生を全うさせて下さったこと、きっとお互いに幸せだったこと、ニャン太郎くんを思い、さいごに家主様へお知らせ下さったこと…何の関係もないワタクシからもお礼を申し上げます。

どうか安らかに。
ニャン太郎くん、大好きなAさんご夫妻のことをこれからもずっと見守ってね。そしてずっとそばにいて。

ピエールさんへ☆

おこんばんは☆

夫が「これ」と言って持ってきた葉書、文頭に「喪中」と文字があって、親御様が亡くなったとかかな・・・と思ったら、ニャン太郎クンのことだったんで、驚くやら寂しいやらで、暫くぼーっとしてしまいました。
葉書の隅に黒枠で囲まれたニャン太郎クンの写真がありました。
いつも頂く年賀状にも必ず写真が付いてて。
それを見て、ああ、大人になったなぁ~、ああ、もう16歳か~~!って。
そんな風に年に一度のお知らせを見てきましたが、まるで昨日お渡ししたように思うのに、あのお電話の時の事も、家に来られた時のご様子も覚えているのに、もう18歳になって、そして旅立ったのかと。

月日はある意味残酷に過ぎていきますね。
楽しい分、それが無くなった時のぽっかりした感じは、本当に何をもってしても埋めるのが難しい・・・。
Aさんご夫妻、多分お子さんが居ないと思いますが、その分実の子のように育ててこられたと思いますから、姿が見えないことに暫く空虚感を味わわれるのではないかと思っています。

ほんとに可愛かったですよ。
一番上の写真、猫雑誌に投稿したら採用されました。
猫の手帖だったか、もう1つの当時有名な猫雑誌だったか。
どこかにとってあったと思うのですが、探すのが大変で・・・。
我が家に居たほんの短い時間の中での一コマ。
良いご縁に巡り合ってくれて、幸せな一生で良かったなと、私もAさんご夫妻に感謝です。
ピエールさんも同じ気持ちになってくださってどうもありがとうございます。

やっぱり猫って幸せを運んでくれる。
こうやって「幸せだった」と言ってくださるなんて、大変な事もちょっと面倒な事も、時には少々腹の立つことだってあったとは思いますが、深い愛情で最後まで家族でいてくださって、ニャン太郎クンも沢山Aさんご夫妻を癒してくれて、その橋を渡すことが出来て、私にとっても忘れられないニャンコ&ご夫婦になりました。

実際にもうお会いすることはないですけど、これでお便りもなくなると思うと、寂しくなりますね。
毎年の成長ぶり、暮らしぶり、もうお聞きすることがないのですから。

Aさんご夫妻には今後もお幸せでいて頂きたいし、もしまた何かの縁で猫と暮らすことがあったら、同じように幸せな時間を紡いでいって欲しいと勝手に思っています。
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 いらっしゃいませ
プロフィール
HP「サン・チョボ家へようこそ」

家主です。

Author:家主です。
家猫6匹+庭猫5匹の母業にいそしむ猫バカです。愛玩動物飼養管理士1級です。でも 落ちこぼれなので あんまり質問しないでね(笑)
関西在住。趣味はピアノ(ショパン大好き!)歌うこと・旅行・食べること!
でも、キュウリとアンコは嫌いです(笑)
好きなピアニストは クリスティアン・ツィメルマンとマウリツィオ・ポリーニ。こんな私ですがよろしくお願いいたします☆

サンディ
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